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不妊・子宝
「男性不妊」で悩んでいませんか?
最近は 妊娠の希望があって、
1〜2年以上性生活があるにもかかわらず
妊娠しない状態(不妊)の原因が男性側にもある、
ということが広く認知されるようになってきました。
原因として
☆造精機能障害
精索静脈瘤、停留精巣、染色体異常、精巣炎など
☆精子の通過経路障害
精管欠損症、両側精巣上体炎、医原性(手術で精管損傷)など
☆勃起・射精障害
ED、神経損傷、逆行性射精、遅漏・早漏など
☆副性器の炎症によるもの
精嚢炎、前立腺炎など
等があります。
精液検査について
採取した精液中の精子の性状を調べて、正常値と比較します。
精子と精液は造られる場所が違うので、
検査の結果から推定される問題が、
どこの場所からくるものなのかは重要です。
乏精子症:精子濃度が1500万/ml未満
精子無力症:運動している精子が40%未満
奇形精子症:正常な形態の精子が4%未満
無精子症:精液中に精子が存在しない
膿精液症:白血球が100万個/ml以上
などが分かります。
精液量がほぼ0〜1ml以下の場合には、
逆行性射精、射精管の閉塞、精液の産生障害
などが考えられます。
逆行性射精が疑われる場合には、
射精後に尿検査をして、尿中に精子があるかどうかを調べます。
無精子症は、閉塞性と非閉塞性に分けられます。
閉塞性の場合は精子の通り道が閉塞していることが原因で、
精巣では精子が造られています。
非閉塞性の場合は精巣で精子が全く造られていないか、
造られていても極めて少ないことが原因となります。
膿精液症はほとんどが副性器(精嚢、前立腺)の炎症によるもので、
精路感染を起こしていることもあります。
白血球増えると精子の運動性が低下してしまいます。
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良い精子のためにすぐできること
精子は常に新しく再生産されるので、
年齢からくる老化・質の低下は少ないです。
精祖細胞→精母細胞→精子細胞→精子へと
約74日間細胞分裂を繰り返して造られます。
これらは脳から分泌されるホルモンによってコントロールされているので、
脳の機能が乱れるようなストレスを溜めないようにすることや、
精子の原料となる質の良い食事(栄養)を摂ることは大切です。
また精子は温度ストレス、酸化ストレスに弱く、
精子DNAが損傷されると不妊や流産にもつながります。
精子が造られる精巣の最適温度は32-34℃です。
精巣が陰嚢の中にあるのは
おなか(37℃)より低い温度であることが必要であるからなので、
サウナなどに長時間入ることや、
ノートパソコンを膝の上で長時間使用することは避けた方がよく、
下着もブリーフよりトランクスがよいと言われています。
酸化ストレスとは、体内で処理しきれない活性酸素によって
細胞がダメージを受けることですが、
喫煙やストレスによっても活性酸素が発生するので、
禁煙をはじめとした生活習慣の改善や、
必要があれば抗酸化作用のあるものを摂取することも大切です。
次は、PCO(多嚢胞性卵巣)とPCOS (多嚢胞性卵巣症候群)
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